社員インタビュー|音楽活動と児童指導員の仕事を両立、音楽を通じて子どもたちに刺激と自信を与えたい

――児童デイサービスまはろ大謝名で子どもたちと笑顔で向き合う新垣梨奈さんは、オキナワンサルサバンドKACHIMBAのメンバーでもある。週の半分はまはろで、もう半分はKACHIMBAで過ごす。まったく違うように見える2つの活動を「つながっている」と話す新垣さんに、夢を追いながらライフデザインで働く意味を尋ねた。

まはろの仕事と音楽活動を週の半分ずつ

――KACHIMBAのYoutube拝見しました!

ありがとうございます。KACHIMBAはオキナワンサルサバンドで、沖縄の文化や音楽のルーツを大事に活動しています。

――まはろで働きながら音楽活動をされているんですよね?

はい、以前は週4~5日まはろで働いていたんですが、現在はまはろとKACHIMBAの活動が半々くらいです。ライフデザインは私のような働き方もすごく応援してくれて、働きやすい環境をつくってもらっています。

――2018年にまはろに入社したそうですが、きっかけを教えてください。

友人の紹介です。大学卒業後も科目履修生として大学に通っていたんですが、その頃に先にまはろで働いていた友人に声をかけてもらいました。

――学生アルバイトとして障害のある児童に関わるということに不安はありませんでしたか?

私はもともと子どもが好きで小学校の教員を目指していましたし、学生時代から音楽活動を通じて子どもたちの指導をしていたのでいろんな子どもに関わっていました。その中には発達障害の子もいたので、特に不安はありませんでした。

――小学校の先生を目指していたんですね。

小学校の音楽の先生を目指していました。音楽は本当にもうずっと大好きで、ずっとやってきたしやり続けたいんですが、その音楽も先生にすごく影響を受けました。先生からいろんなものを受け取って今があると思っているので、自分が教える立場になってみたいと思って教員養成課程のある大学を目指しました。

――小学校の先生とまはろの児童指導員の活動に違いはありますか?

学校の先生はどうしても勉強を教えるのが中心になると思いますが、まはろは児童との関係がとても近く、同じ目線で一緒にがんばるというスタンスです。できていないことを指摘したり指導したりするんじゃなくて、「どうやったらできるようになるんだろう」と一緒に考えます。そこはすごく勉強になりますし、難しいところでもあります。

子どもたちが自分に自信を持つきっかけをつくりたい

――まはろの児童指導員のお仕事は、楽しく過ごしながら児童の成長をサポートすることですね。

いろいろな療育プログラムなどを使いながらできることを増やしていくように活動しています。できないことがあると児童はどうしても苦しむんですが、そんなときは私も苦しくなってしまってコミュニケーションがうまくいかなくなることもあります。

ただ、人と人として真剣に向き合おうっていう気持ちを伝えると、児童の方が苦しいはずなのに、私の気持ちをわかって応えてくれます。一対一で思ったことを言い合って、「じゃあどうしたらいいんだろう」というのをお互い納得できるまで話し合うと、話し終わったときには「向き合ってよかった」と心から思います。

――とても真剣に子どもたちと向き合っていることが伝わってきます。

自分が子どものとき音楽が好きでそこに向かってめちゃくちゃ夢中でやっていたので、子どもたちにもなにかひとつでも熱中することや「これ得意かもしれない」と自信が持てることを見つけるきっかけがつくれたらいいなと思っています。自分に自信を持っていない児童が多いんですが、私たち大人が褒めたり認めたりすることで自信につながっていると感じるところがすごくあるので、そこはやりがいがあります。

――今は週の半分くらいの勤務なんですね。

以前はもっとガッツリ入らせてもらってたんですけど、今は週2~3日でかなり減りました。子どもたちと関わる時間がどうしても少なくなってしまうので、私自身不安なところもあります。子どもって2~3日会わなかっただけですごく成長していてびっくりさせられることがあります。だから時間が短くなった分、その時間の過ごし方を濃くしていかないといけないと思っています。

本当に自分の生活スタイルに合わせて働ける

――まはろの仕事と音楽活動の掛け持ちはたいへんではありませんか?

KACHIMBAは一般社団法人として活動していて、ライブ活動以外にもそれぞれが広告などいろんな仕事を担当しています。私はデザインを担当しているのと、KACHIMBAがやっている飲食店のスタッフとしても働いています。もともとまはろメインで働いていたんですが、KACHIMBAの活動が多くなってもライフデザインの皆さんはすごく応援してくれます。急なライブなどのときにも私の都合に全部対応してくれて、働きやすい環境をつくってもらっています。

――世の中では「人手不足だから休んでもらったら困る」と言われる会社もたくさんあります。

ライフデザインでは「もっとシフト入れて」とか、そういうのはありません。本当に自分の生活スタイルに合わせていろいろ対応してくれて、相談したら基本的に受け入れてもらえる環境なのでありがたいです。

――どうしても人手が足りない、といったときにはどうするんですか?

実際に人が足りないことはあります。そういうときには、近くのほかの事業所からヘルプで入ってもらうこともあります。とにかく現場のスタッフがすごく工夫してくれて、私が休んでいいか遠慮してしまうようなときにも「いいよ、いいよ」と言ってちゃんと現場がまわるようにしてくれます。

あと、そもそもスタッフの人数が足りなくなるようなときには会社が新しく募集してくれるので心配ありません。

ライフデザインは「子どもたちのためにどうしたらいいのか」と真剣に考える人たちが集まった会社

――スタッフ一人ひとりのライフスタイルを優先するのも「福祉のスタンダードを変革する」というライフデザインらしいですね。

正直、私は会社が目指す「福祉のスタンダードを変革する」というのがどういうことなのかまだちゃんとはわかっていません。ただ、新しいことを自由にやらせてもらえる会社なので、そういう意味では何かが変わるかもしれないと思います。

――新垣さんから見てライフデザインはどんな会社ですか?

ライフデザインには「療育はこういうふうにした方がいい」という枠みたいなものがありません。元教員とか元お笑い芸人さんとかいろんな人が集まっている会社なんですけど、みんなそれぞれ違う観点から考えていて「こういう考え方もあるんだな」っていう刺激をいつももらっています。「福祉だから」とかじゃなくて「子どもたちのためにどうしたらいいのか」と真剣に考える人たちが集まっている会社だと思います。

 

――これからの夢は、やはり音楽ですか?

自分の音楽を自分でプロデュースして活動していきたいです。今は音楽をやってはいるけれど、自分でなにかアクションを起こして自分で全部やるチカラは全然ありません。今の活動を続けながら、いずれ自分の音楽をやってパーカッショニストとしてもソロでやっていけるようになりたいです。

そのために今はまはろで生活を補わせてもらっている状態なんですが、まはろの仕事も音楽に活かされているとはすごく思います。私は音楽を通して得たものがたくさんあるので、ただ自分の好きな音楽をやるというのではなくて、自分が音楽に影響されたように子どもたちに刺激を与えたいと思っています。だから音楽とまはろの仕事は別々じゃなくて、つながっています。

――その夢をライフデザインは応援してくれる、ということですね。

ライフデザインは自分が好きなことをやる、続けることを応援してくれる会社です。いずれ音楽だけでやっていけるようになりたいですが、掛け持ちしている今も充実しています!

自身が子どもの頃から音楽を通じて得たたくさんの刺激を、音楽を通じて子どもたちに伝えていきたい。新垣さんからはそんな情熱が伝わってきた。その想いはまはろの仕事にも存分に活かされている。いつか新垣さんが音楽だけでやっていけるようになったら、ライフデザインを退職するだろう。仲間の退職を楽しみにしている会社は普通ない。だが、ライフデザインではみんなが新垣さんの退職、すなわち新しいスタートを楽しみに応援している。自分の夢を仲間が応援してくれる、最高の環境がここにある。

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