会社概要

沖縄で事業を始めて10余年が経った今、私の心にあるのは「福祉サービスを通じて関わるすべての人に感謝と幸福のループを生み出したい」という願いです。

かつて私1人で始めた会社も年を追うごとにどんどん仲間が増え、ずいぶんにぎやかになりました。 旅行で何度も訪れるうちに大好きになった沖縄で自分もなにかの役に立ちたい――そんな想いで始めた事業でしたが、気がつくと、私が志した以上のものを一緒に働くスタッフが利用者様や地域の皆様に日々届けてくれるようになっていました。 もっとやれることがある、もっといいサービスを届けたい。 ライフデザインにはそんな仲間の声があふれていて、日々、よりよいサービスを目指して切磋琢磨する姿が当たり前のように見られます。

「今日はこんなことがあって嬉しかった」という笑顔の報告もあれば、「もっとこうした方がいいと思う」という提案まで、社内には日々様々な声が飛び交っています。嬉しい報告は共に喜び、指摘や提案はみんなで真摯に受け止めて改善策を考える。誰もが福祉という仕事に誇りを持っているからこそ、想いを分かち合い、熱意を持って語り合えるのだと、常に懸命なスタッフの姿を見るたびにそう実感します。 そして、そんな仲間の想いに触れるたびに、私は「沖縄に来てよかった。福祉事業を始めてよかった」と痛感しています。

これからは、関わるすべての人に「ライフデザインと出会ってよかった」と言っていただくことが私の目標です。関わるすべての人に感謝と幸福のループを生み出す未来に向けて、仲間と共に歩み続けます。

2015年、福祉経験者ほぼゼロの状態から私たちは放課後等デイサービスを立ち上げました。初めての挑戦には未知なる課題が山積みで、全てが手探り状態のスタートでした。

沖縄移住一年目の私は、それまでニュースなどで見聞きしていた沖縄の現状や福祉の問題に直接向き合う機会を持つことになりました。低賃金、善意に頼った過重労働、IT化の遅れによる業務効率の悪さ、デザインやマーケティング視点の欠如といった深刻な問題が沖縄福祉業界には存在していました。

これらの課題に対峙し、私たちは福祉業界の慣習をひとつずつ見直し、改善に取り組みました。業界最高水準の給与体系を確立し、デザイン性の高いWEBサイトとブログの運用、SNSとWEB広告を活用したマーケティング戦略を導入。デザイナーコラボによる施設やユニフォームのデザインに力を入れ、一般企業が行うような企業ブランディングを行いました。

従業員が安心して働ける環境づくりにも注力しました。7時間勤務やリフレッシュ休暇の導入、車社会である沖縄の実状に合わせた全事業所への従業員専用駐車場設置、車両費の全額会社負担など、従業員の働きやすさを最優先に考えました。スタッフ自身の人生の充実が、サービス向上の最短ルートであり、利用者の利益の最大化につながると信じて改善を重ねてきたのです。

その結果、開業から8年でスタッフ数は165名を超え、事業部も7つまで拡大しました。スタッフの努力や情熱無くしてこの結果が出ることはありませんでした。本当に感謝しています。

「福祉のスタンダードを変革する」

私たちが大切にしてきた価値観や取り組み、実現すべき未来を言語化したライフデザインのビジョンです。このビジョンに共感してくれる仲間たちと、日々業務改善に取り組み、より良い沖縄福祉業界を目指し進んでいきます。

シングルマザーとして2人の子どもを育てた経験から、子育てに困難を抱えるご家庭をサポートしたいと志したのがこの仕事に就いたきっかけでした。

自分自身の経験と福祉サービスに従事して得た数々の知見から言えること、それは家庭や子どもへの支援は一過性のものであってはならないということです。長期的な視点で生活全般にわたる課題に総合的なサポートを届けてこそ、本当の支援だといえるのではないか。ライフデザインで働く多くの仲間がそれぞれの経験を通じて同じような想いを抱くようになり、本当に必要な支援を届けたいと志すようになりました。こうして私たちライフデザインは児童福祉にとどまらず、就労支援や介護といった人生の様々な局面を支援する体制を整えてきたのです。

福祉のチカラは無限です。日々の業務を通じて、私たちはそのチカラを常に実感しています。福祉を最良のカタチで利用できれば、一人ひとりの可能性はもっと広がり、生きやすい社会へとつながっていくはずです。そのチカラを引き出すために、何よりも大切なのは支援を必要とする人たち自身の主体性です。ライフデザインは単なる制度上の福祉サービスを提供するのみならず、個々の事情に応じ、すべてのご家庭がその困難を克服できるような支援を提供すべく努めています。支援が必要な方々が自立し、自らの生活をコントロールし、自己決定を行える社会の実現を目指すために、子育て、教育、就労、介護など生活全般において必要なサポートを提供することが私たちの役割なのです。

私たちの取り組みと支援を受ける方々の意思がしっかりとかみ合ったとき、福祉のチカラが生み出す新たな社会の可能性が広がっていく。そう信じて、スタッフ一同、日々全力で未来に向けて進んでいきます。

「障害者の社会参加には数々のハードルがある」自らのそんな実感が、私がライフデザインで力を尽くす理由です。

私は10数年前に障害を負ってから、福祉施設でリハビリを重ねて社会復帰に至りました。様々な福祉サービスに随分と助けられ、今も深く感謝しています。しかし、その道のりは思ったよりずっと厳しく、何よりも障害者が「自分らしさ」を実現することの難しさを痛感しました。

利用者にとって最良の支援とは何なのでしょうか。自分自身が社会復帰を目指す中でも、福祉サービスを提供する側になってからも、何度も自らにそう問いかけました。福祉に携わる人のほとんどは「利用者の力になりたい」と思って日々業務に励んでいます。それはとても大きなチカラとなって利用者を支えていますが、私たちにできることはもっともっとあるのではないかと日々考えてしまうのです。

この問いにはいろいろな答えがあると思いますが、私なりにひとつの答えを出してみました。それは、利用者の自己実現をサポートすることです。利用者とサービス提供者が信頼関係を築くことはもちろん、障害者にも多種多様な価値観があることを尊重し、一人ひとりが自分らしく充実した生活を送ること。リハビリに加えて、自己実現の機会を提供することこそが障害者の社会参加につながるのではないでしょうか。

画一的な支援にとどまらず、利用者一人ひとりに目を配り、一緒にワクワクする未来を目指していく。これも「福祉のスタンダードの変革」のひとつです。ライフデザインに関わるすべての人が自己実現と社会参加を叶えられるように、私もさらに力を尽くしてまいります。