社員インタビュー|「言語に大事な時期だから」言語聴覚士として未就学児の支援に全力投球!

――「言語に大事な幼児期に集中したい」そう志して児童発達支援あろはKidsに入社した言語聴覚士の與儀七海(よぎ ななみ)さん。コラムで言語訓練について発信するなど、深い知見を活かしてあろはKidsにさらなる支援のチカラをもたらそうとしている。言語聴覚士として何を目指していくのか、想いを尋ねた。

未就学児に特化した支援に携わりたくて

――與儀さんは言語聴覚士の専門学校を卒業されたそうですね。

中学校の頃から言語聴覚士になりたくて、言語聴覚士の専門学校を目指してがんばりました。

――どうして言語聴覚士になりたかったのですか?

父に医療職を勧められたのがきっかけです。それに子どもが大好きで、医療職の中で小児に携わるにはどんな仕事があるかなと調べたときに興味を持ったのが言語聴覚士でした。

――専門学校卒業後、福祉関係のお仕事に?

はい、言語に特化した訓練を受けたい児童・生徒が通う放課後等デイサービスに就職しました。3時間の療育の中で1時間が言語訓練、残り2時間が自由時間という感じの事業所で、3年ほど働かせていただきました。

――言語聴覚士として希望通りの仕事だったようですが、なぜあろはKidsに転職しようと思ったのですか?

その事業所は発達障害以外にも身体障害や難聴などいろいろな児童・生徒が通っていて、年齢も2歳~18歳ととても幅広かったんです。でも言語に大事なのはやっぱり幼児期なので、そこに集中して支援できるところがないかなと思って転職を考えました。

――言語には幼児期が大切なんですね?

すごく伸びるし、すごく吸収する時期で、とてもとても大切です。未就学児だと週に2~3回通う子が多いのも、あろはKidsに転職した理由のひとつです。放デイ以上になると言語訓練に来るのも週1回とか月1回になる子もいて、私自身「こんなに少ない回数でどうやって伸ばせるんだろう」と葛藤していました。それで「やっぱり未就学児に集中したい」と思ってあろはKidsに決めました。

褒めて伸ばして、楽しく訓練する

――実際にあろはKidsで言語訓練に携わってみていかがですか?

言語訓練が必要な子が結構たくさんいて、1日4~5人の訓練を行っています。1回25分なんですが、ほとんどの子が25分間部屋を出ることなく楽しく訓練を受けてくれています。終了時間が来ても「終わりたくない」という子もいて、切り替えがうまくできないのがある意味課題かもしれません(笑)

――楽しむことを大切にされているのですか?

褒めて伸ばして、楽しく訓練することをモットーにしています。小学校に上がったら楽しくないことも出てくると思うんですけど、未就学児のあいだはとにかく楽しく、苦手意識をなくして挑戦できるようにしたいと思っています。だから、できて当たり前のことも褒めます。単に「すごいね、できたね」だけじゃなくて、前と比較して「前は3回だったけど今日は5回できたね」のように具体的に褒めるようにしています。

――そうすると子どもたちも自信がついていくんですね。

はい。自己肯定感の低い子が多いので、そのまま大人になってほしくないと思っています。言葉で説明できるようになることも大切なんですが、大人になってつまづいてしまったときに踏ん張る力、自分を客観視する力なども必要だと思っていて、そんな非認知能力も培っていけたらなと思います。

保護者と密に連携したい

――言語訓練に際しては検査もすると聞きました。

まず言語検査をして得意・不得意を確認します。できること、一人では難しくてできないこと、大人の助けがあればできること(最近接領域)を把握します。検査をするとどうしても「できないこと・苦手なこと」に注目しがちですが、そうじゃなくて「いいところ、つまづいたけれど工夫したらできた」ところを見極めて、保護者と共有するようにしています。そこから言語訓練が始まります。

――保護者との連携も大切にされているのですね。

保護者とは最初に面談しています。得意なことや苦手なことを聞いて「こういうふうに訓練を進めましょう」と大枠を確認してから、子どもたちの検査です。訓練を始めてからも、できるだけ対面か電話でお話を密にすることを大事にしています。

――保護者の方の理解が重要だと?

とても重要です。子どもは楽しく訓練を受けて成長しているのに、保護者はどうしても周りと比べてできないところに目を向けがちです。将来に対する不安が大きいので、そういう不安を解消できるようにしていきたいです。

言語訓練の回数増や保護者支援などやりたいことがいっぱい!

――職場としてのライフデザインという会社はどう感じていますか?

めちゃくちゃ楽しいです!前の職場は言語訓練しかできなかったんですが、あろはKidsでは訓練以外の時間も療育に参加できます。だから訓練以外の集団に入ったときの子どもたちの様子がわかって、一人ひとりの社会性とか、どんな力が必要なのかなどわかることもあります。

――もっとこうだったらいいなということはありますか?

今までは一人あたり月2回の言語訓練でしたが、これを週1回にできたらいいなと思います。
今は、例えば、1カ月の中で2週目と4週目が訓練といった感じです。ただ、これだと訓練と訓練のあいだの2週間の成長を評価するのが中心になってしまいます。評価して、成長を保護者に伝えて「おうちではこうしてくださいね」というアドバイスをする。これもとても大事なんですが、評価の先の訓練が重要だし、言語聴覚士としての存在意義もあると思います。だから、今まで以上に訓練に焦点を当てて、どの子でも週1回は言語訓練が受けられるようにしていきたいです。

――言語聴覚士としてもっと支援できることを増やしたいという想いが伝わってきます。

保護者支援という点では、ちょっと有名な方を招いて保護者の皆さんも一緒に講演会などもできたらいいなと思います。先ほども言いましたが、やはり保護者は不安なので、その不安を解消できる場をつくりたい。私が講師になって講習会をやったり、お悩み相談会みたいなこともやってみたり。保護者同士が悩みや想いを共有する場をもっと増やしたいです。

――児童だけでなく、保護者にも積極的に伝えたいことがあるのですね。

保護者の方に「言葉の面で気になるところはありますか」と尋ねると、発音や口の機能についてお話される方が多いです。言語聴覚士=口の人、食べ物と発音の人という感じ。でもそれ以外にコミュニケーションの訓練もしますし、文章を組み立てるなどの訓練もします。保護者に認知されていない訓練もいろいろできるので、そういったことも広がっていったらいいなと思います。

言語聴覚士として未就学児の支援に強い志を見せてくれた與儀さんは、「子どもたちに素敵な大人になってほしい」と言語の範疇にとどまらない想いを抱いて日々の療育に取り組んでいる。言語聴覚士など専門職が各事業所に在籍していることがライフデザインの児童発達支援、放課後等デイサービスの強みのひとつだが、與儀さんのような専門職スタッフがいれば、保護者も少しずつでも将来への不安を和らげることができるに違いない。言語訓練の詳細については、ぜひ冒頭で紹介した與儀さんのコラムを読んでほしい。

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